GPSというと、カーナビやスマホの地図アプリなど普通一般に使われていますが、土地家屋調査士の業務でも使用することがあります。
それはどういうときかというと、「現場の近くに測量の基準点がないとき」です。
測量の基準点は、国交省のものや法務局のものなどがありますが、現場からとても遠かったり、精度が悪い状態では基準の点として使うことができません。
そんなときに、自分でGPSで測量点を設置して、そこを基準点として測量を進めることができます。
下の写真は、GPS測量の観測風景です。
緯度経度という言葉を聞かれたことがあるんじゃないかと思いますが、私たちの業務で得る座標は、平面直角座標系のⅡ系のものです。
なんじゃらほいですが、熊本県阿蘇市にその原点がありまして、GPS測量によりその原点からの距離を表した座標を取得することができます。
原点がどこにあるのか、自分もよく知らなかったので調べてみました。
Google地図だと、下の場所の場所になるようです。
当事務所で使用している器械は、GPS(アメリカ)・ガリレオ(ヨーロッパ)・グロナス(ロシア)の衛星のデータを取得して測量しています。
GPS測量点から測量することで、地球的な観点で自分の土地がどの位置にあるのか把握できますし、もし境界標が亡失しても得た座標に基づいて復元することが可能です。
というわけで今日はGPS測量についてのお話でした。